2010年 3月 08日

近江に春がやってきた

湖国滋賀の春を告げるという大きなイベントの一つ「びわ湖毎日マラソン」が昨日小雨降る大津市で行われた。第64回を迎える本大会は国内最古のマラソン大会で、例年好記録が誕生している。
本年は新しいコースとなったことからスタートして間もなくコース誘導ミスがあったようだが、日本選手が2位に入るなどの活躍ぶりが報道されていた。

昨日は冬を思わすような寒さのぶり返しであったが、毎日マラソンのニュースは湖国滋賀の春の訪れでもある。積雪がある北近江では、「川道のおこないが終わらないと春が来ない」と言われるが、今年はその祭礼にめぐりあうことができた。
なんせ女人禁制の行事なので、遠慮がちな取材ではあったものの、旧来の伝統を極力、できる限り引き継いでいくというその熱意に驚嘆したものだった。以前に比べるとずいぶん大きく変化した。と古老の方が話されていたが、文久年間の印のある杵による鏡つくりから、献鏡された鏡餅を各戸に下げられるまで、例年になく暖かな日よりの中、粛々進行する行事の隅々に、地域の人々の一体感、連帯感をひしひしと感じたものだった。

世間では「暑さ寒さも彼岸まで」というが、湖国近江では彼岸過ぎの比良八講が終わるまで本格的な春は来ないといわれる。このところの天候は、まだ冬ではあるが、週末の私はすっかり春の訪れを感じていた。そのひとつ、6日には、川渕依子さんの『高橋潔と大阪市立聾唖学校』出版祝賀会と高橋潔さんの生誕120年のお祝いが行われた。そして、翌7日には、5人もの子供の里親として元気に歌づくりに励む「のぶかあちゃん」の2回目のコンサートが開催された。

どちらの会場にも、彼女らを応援し支えあう人々が集い来て、暖かかな雰囲気に包まれていた。
両日とも冷たい小雨が降り続いていたが、心の中にはやわらかい日差しが差し込み春到来を感じたのだった。

そしてもう一つ、今年で3年目の京阪電車石坂線にラッピング電車が走る。
京阪石坂線の駅数21にちなんで、石坂線を愛する会が、全国から募集した21文字のメッセージの中から選ばれた最優秀作品などが車体を飾る。入選作品 100点は「電車と青春21文字のメッセージ」として3月10日発売。
最優秀作品、石坂洋二郎青春賞に輝いたのは

 11枚綴りの回数券 あなたに会える予約券

今回は親子のきずなをテーマにしたものが多かった。明日から大津パルコで開催される京阪電車開業100周年記念イベント会場で入選作品が紹介される。

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