2007年 12月 03日

研究成果の社会化

 淡海文庫39冊目の『近江の峠道-その歴史と文化-』がこのほど発行された。そして出版を祝う会が12月2日に開催。著者との旧知の方々がお祝いに駆けつけてこられた。
 本書は、木村至宏編著で、木村至宏さんのほか草津街道交流館の八杉純さん、高島市教育委員会の山本晃子さんの執筆で四方を山に囲まれた近江の峠道の歴史とその峠がもたらした文化の交流など多彩な視点での読み物となっている。祝詞の中で「親子のような研究者の共著」「木村さんの健脚ぶりに感心」など、親しいお仲間からの忌憚のない祝辞で会場が和やかな雰囲気が漂っていた。参加者は、木村至宏さんが主唱して設立された近江地方史研究会のメンバーを中心ではあるが、著者のみなさんの幅広いご活躍を示すように多彩な顔ぶれであった。発起人のお一人でもあった京都産業大学の井上満朗さんが最後のご挨拶の中で「研究者の日常の研究の成果の社会化が出版という形となる」というお話をされたが、そのようなお手伝いをさせていただいていることに誇りを感じたと同時に、さらに心してまい進することの必要性をも痛感したものである。

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