2011年 9月 19日

「神仏います近江」瀬田会場「祈りの国、近江の仏像」を観に行きました。

「神仏います近江」展の第2ステージ瀬田会場が9月17日から始まり、
早速滋賀県立近代美術館へ出かけてきました。
     
 

同じ仏師や作風の似た仏像を対比できるように
展示されているのが見どころのひとつのようで、
『近江の祈りと美』の解説にも書かれていた、
金剛輪寺と常照庵(金剛輪寺山内)の阿弥陀さまが
しっかり見比べることができるように並んでおられました。
そしてその先には、昨年愛荘町の博物館でお目にかかった
仏心寺の矢取り地蔵さんと聖観音さまがおられ、
仏師・経円さんの仏像が同じフロアにご登場という感じです。
       

     
 
 
私が勝手に「百済寺の観音シスターズ」と命名している
聖観音さんと如意輪観音さんはお初にお目にかかりました。
母とは「聖観音さんが1歳上のお姉さんやわ」と言ってましたが、
観音さんって実は男でも女でもないのでしたっけ。
  
  

石山寺の快慶作の大日如来さんの横には西明寺三重塔にお住まいの
大日如来さん、そのお二方の斜め向こうには、
敏満寺の小さな銅像の大日如来さんがケースに収まっておられ、
こちらはさしずめ大日ファミリー。
   

  

地蔵ストリートでは、醒井の居醒の水をいただきに行ったとき、
いつもお参りする尻冷やし地蔵さんと同じような半跏像や、
足を前に出したお地蔵さんなどバラエティそのもの。
   
   
 
それから、ちょっと気になったのが、西明寺の魍魎鬼人像です。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の魍魎さんということは、
魑魅鬼人像もおられたのでしょうか?
赤ら顔に赤い目、赤いパンツをはいて、大きな錫杖を持ったお姿は
怖いというよりは、むしろ愛嬌があり、塑像というのも
気になる方です。
   

   

そして今回のビッグな方といえば三井寺の仁王さんですが、
ほんとーに大きくて、筋骨隆々、眼は血走っていて圧巻です。
元々は近江西国一番札所の常楽寺さんにおられ、
豊臣秀吉が伏見の舟入に持って行き、
その後徳川家康が三井寺へ移したというお二人。
   
 

  
 
今回、約400年ぶりに移動されたわけで、移動には10人以上の人が
関わったそうですが、湖南市から伏見、そして大津へと
あちこち移られたときは、あの大きな仁王さんを
果たしてどうやって運ばれたのだろうと考えると
当時の天下人の力の凄さを思い知らされることしきりでした。
  

   
 
普段仏さまがおわすお寺へも足を運んでいただけるようにと、
各寺院の紹介やお堂や塔の写真が展示されており、
その心遣いの細やかさにも感心した展覧会でした。

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