2012年 9月 06日

湖北の観音さま

この秋、長浜城歴史博物館高月観音の里歴史民俗資料館で特別展「湖北の観音」が開催されます。
井上靖や白州正子、水上勉らが絶賛した戦禍の中を村人が守り続けてきた観音さまたちの、お出ましです。かつて、フランスで展示することになった時、「お守りしている私たちも一緒に渡仏しないわけにはいかない」という話があったぐらい、自らが、在所の観音様をお守りするという意識が深いのが湖北の観音様です。
 こうした人々の暮らしの中の祈りの心を、毎日新聞滋賀面で2010年11月から本年7月まで「時を超えて 人とホトケの物語」として38回、長浜通信部の桑田潔さんが連載され、このほど連載をまとめて 『湖北のホトケたち-人々の祈りと暮らし-』として上梓されました。
 特別企画展では、桑田さんも取材を通じて感じた印象を講演されます。同時に特別企画展図録『湖北の観音-信仰文化の底流を探る-』にも寄稿。一記者の目に映るこの地域の信仰の心を伝えることに今奔走されています。
 長浜市では今年度より本格的に「観音文化信仰事業」がはじまり、全国発信事業を予定されています。今回の展示では初めてお堂をお出になる観音様が多いことも特色だという。是非両館にお運びいただきたいものです。

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