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2008年 7月 08日

『近江路を歩いた人々』出版記念講演・散策・食事会報告

江竜善之先生著『近江路を歩いた人々』出版記念イベント
「近江の旅日記を読む、歩く、食べる」の報告です。
ちょっと長いですが、お付き合いください。
 
7月6日(日)午後1時半~、
まずは長浜城歴史博物館の地階研修室で、江竜先生の講演会。
 
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飛び入り参加も含む60数名が、先生のお話に聞き入ります。
庶民の旅、文人の旅、武士の旅、科学者・僧侶の旅、
外国人の旅など、興味深いお話をいただきました。
 
北国脇往還の伊部宿本陣(湖北町)に残る
古文書「海道帳」の実物を間近で拝見。
 
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ご協力いただきました伊部宿肥田家様、ならびに
長浜城歴史博物館博物館様、ありがとうございました。
 
 
続いて、午後4時前、40数名が
北国街道界隈のウォーキングに出発。
 
慶雲館前を通って長浜宿本陣跡へ。
本陣跡は長浜幼稚園になっています。

 
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北国街道を北上して黒壁ガラス館前「札の辻」へ。
大手門通り(谷汲街道)との交差点です。
 
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西国三十三所観音霊場巡りでは、竹生島宝厳寺から長浜を通って

谷汲山華厳寺(岐阜県)へ向かう人々も多かったのでしょう。
(講演にもありましたが、これは「逆打ち」。詳しくはコチラ。)
 
長浜市役所の前庭に移された道標。
 
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「右 京いせミち」と刻まれていますが、

元はどこに立っていたか不明だそうです。
ご存じの方がいらしたら教えてください。
  
それにしても江竜先生、足取り軽すぎ!
老若男女40数名は必死で付いていきます。
  
御堂前組「諫皷山」の収納庫です。
 
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お世話の方がたまたま扉を開けておられたので、
江竜先生たら「ちょっと拝見してよろしいでしょうか?」
特別に見せていただくことになりました!
 
大人数が順番に小さな扉からのぞき込んだり、中に入ったり。
ちょっと時間がかかりそう。
「見た方は先に行っててください」と江竜先生。
「私は最後に御礼を申し上げてから行きますので」

 
先頭グループは出発。
時間が心配になってきました。6時には食事会場に付かないと…。
この日は高温多湿で、しかも大通寺の夏中さんとも重なり、
一部コースを変更するなど、すでにかなりのロスが生じています。
先生、大丈夫かな。ちゃんと追いついていただけるかな…。
 
てな心配はまったく無用で、いつの間にか追い抜かれていました。
息も切れることなく説明中。

 
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「ここは昔の長浜の町の最も北にあたるところで、この常夜灯は…」
 
豊国神社では夏越の祓の「茅の輪」が設えられていました。
 
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茅の輪をくぐって穢れを祓い、いよいよ食事会場へ向かいます。

 
 
会場到着時には、もうぐったり(いろいろございました)。
午後6時~、「長浜太閤温泉 浜湖月」でのお食事です。
 
江竜先生からご挨拶。
 
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浜湖月様には、
古文書「海道帳」に載っている料理を
特別に再現していただきました。
 
名付けて

「伊部宿 本陣膳 浜湖月風 伊能忠敬公儀天文方一行献立」
 
 一、焼 物  鮎塩焼

 一、御 汁  焼あわふ、まいたけ、三ツ葉 赤出し汁
 一、香の物  ならつけ(奈良漬)
 一、平 皿  さばそうめん 竹の子 ふき こごみ
 一、御 飯  山菜おこわ
 一、猪 口  麩辛子和え
 一、なます  琵琶マスのなます(造里)
 一、硯ふた  鰻白焼 出し巻玉子 
          芋じく山葵のキャラ煮
 一、引 物  御菓子 くすまんじゅう

 
それぞれ現代風にアレンジされているのですが、
これは美味なり! 本当に素晴らしいお料理で、
参加者30数名の舌がとろけ、ほっぺたが落ちてしまいました。
 
浜湖月様にはいろいろとご無理をきいていただき、
この場を借りて御礼およびお詫び申し上げます。
 
食事の合間には、ご参加の方からスピーチをいただきました。

 
東京からおいでの瀧川昌宏様。
 
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別冊淡海文庫『近江牛物語』の著者の方です。
 
作家の畑裕子様。
 

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最新作は、近江旅の本『源氏物語の近江を歩く』
当社からは他に『近江戦国の女たち』
淡海文庫『近江百人一首を歩く』を出していただいています。
次回作は…○○○○○モノですのでお楽しみに!
 

長浜城歴史博物館の太田浩司様。
 
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淡海文庫『テクノクラート小堀遠州 近江が生んだ才能』の著者です。
長浜城歴史博物館編の次回作入稿をお待ちしております。
 
写真はありませんが、今回の本の編集をお願いした
山﨑喜世雄様にもご挨拶いただきました。

またいろいろとお願いいたします。
 
急遽、江竜先生のサイン会を挙行。
 
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先生、無理をお願いしてすみませんでした。
 
 

最後に皆様と記念撮影。
 
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皆様、ありがとうございました!
 
いろいろと不備な点がございましたが、
今後に活かしてまいりますので、
これからもよろしくお願い申し上げます。

 
 
※肝心の料理写真を撮影しそこねました…。
 次回イベントにご期待くださいませ。

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