2017年 8月 05日

『再考 ふなずしの歴史』が地方出版文化功労賞・奨励賞受賞

地方での出版活動を奨励する「ブックインとっとり」において、『再考 ふなずしの歴史』が第30回地方出版文化功労賞の奨励賞を受賞することになりました。
「ブックインとっとり」は東京23区と鳥取県を除く地方出版社の本というのが対象で、一般投票の後に審査委員の審査があります。過去の受賞作品には、「おくりびと」として映画化された青木新門氏の『納棺夫日記』が受賞されています。
さてふなずしは滋賀県の高級珍味であり、また好き嫌いの激しい発酵食品・保存食品ですが、これが案外県外の人に人気があるようです。今回受賞した『再考 ふなずしの歴史』では、最古のすしと言われているが、実はその製法は進化してきたのではないかということから、中・近世に食されたふなずしのことを古文書や俳句などから読み取ろうと試みたものです。
編者である橋本道範さんは船上で地酒とふなずしを食しての講演会の企画から、様々な分野の専門家に原稿をお願いしたりと、しっかり漬かっておられましたが、そのご尽力が賞に繋がったのです。
単に「美味い」で済まさない研究者の執念だったように思います。

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